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前回の記事では、参加 ノード の公開性によるブロックチェーンの分類を紹介しました。今回は、その中のプライベートチェーンを扱っていきます。

 

 プライベートチェーンとは、文字通り、私的なブロックチェーンのことです。具体的に言うと、取引の確認やブロックの生成といった行為に、単一の組織や企業内の者のみが関与するものをプライベートチェーンといいます。

 

 これを聞くと、既存の中央集権システムと同じではないかと思うかもしれませんが、プライベートチェーンの意義はある程度の暗号監査機能を付加した伝統的な集中システムとしてより正確に記述できる点にあります。

プライベートチェーンのメリット

 まず、参加者の身元確認がとれていて、かつ管理者が一元化されているため、高速処理や頻繁なバージョンアップによる性能向上が円滑にできます。また、トランザクションは、処理能力が高いと信頼できる少数のノードで検証する必要があるだけなので安価です。さらに、読み取り権限が制限されている場合、より高いプライバシーを提供できます。

 

 つまり、スピードと効率、匿名性の点でパブリックチェーンよりも優れています。

プライベートチェーンのデメリット

 しかしながら、これらのメリットはそのままデメリットにもなります。

 

 ルール変更が容易であれば、ルール自体が軽視され、恣意的なルールによって自由度が奪われ中立性が失われるかもしれません。それに、オープンソースのようなスピード感のあるイノベーションが生まれないので、技術が陳腐化して脆弱になる恐れもあります。

 つまり、分散型システムの利点が揺らぎます。パブリックチェーンと違って、管理者が存在し中央集権的であるからです。

 

 また、既存の分散データベースとの比較においてメリットがはっきりとしていません。そのため、今後どれくらい使われるかはわかりません。

 

まとめ

 

 パブリックチェーン、コンソーシアムチェーン、プライベートチェーンを紹介しましたが、どれも一長一短であることが分かったことでしょう。真の方法などないのです。それぞれがどのように使われていくのかが今後の見どころです。

 

・参考

荒牧裕一『ブロックチェーンアルゴリズムの分類と問題点』

mijin『ブロックチェーンの分類について – PrivateかそれともPermissionedか? – 』

Vitalik Buterin 『On Public and Private Blockchains』

日経BizGate『すぐわかるブロックチェーンの種類とメリット』

ドン・タプスコット、アレックスタプスコット『ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか

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